「平均」を探しても答えが出ない理由
1. Metaが公表していない
Threadsのインサイトで見られるのは自分のアカウントの数字だけです。全体の平均や業種別の中央値といった統計は、Metaから公表されていません。公式に存在しない数字を探しているので、いつまでも見つかりません。
2. 出回っている平均値の出どころが不明
「スレッズの平均いいね数は◯◯」と書いている記事はありますが、何アカウントを、どの期間、どうやって集計したのかが書かれていないものがほとんどです。出典が示せない数字は、自分の投稿を判断する物差しには使えません。
3. そもそも条件が違いすぎる
フォロワー数・投稿の分野・投稿した時間帯・アカウントの開設時期。どれか1つ違うだけで数字は何倍も変わります。他人の平均と比べることに実用上の意味がありません。
存在しない平均を追いかける代わりに、自分のアカウントの「いつも通り」を数字で決める方法を渡します。これがあれば、投稿ごとに「良かった/悪かった」を感覚ではなく数字で言えるようになります。
比べるべきなのは「自分の直近」
やることは単純です。直近10投稿の数字を並べて、真ん中の値を自分の基準線にします。
- インサイトで直近10投稿の表示回数を書き出す
- 大きい順に並べる
- 5番目と6番目の間の値を基準線にする(平均ではなく中央値)
- 同じことを、いいね数・返信数でも行う
なぜ平均ではなく中央値なのか
1本だけ大きく伸びた投稿があると、平均は一気に引き上げられます。「平均を超えた投稿が1本もない」という状態が普通に起きます。真ん中の値なら、その歪みを受けません。
基準線ができたあとの使い方
| その投稿の状態 | 読み取れること | 次にやること |
|---|---|---|
| 表示回数が基準線より大きく下 | そもそも届いていない | 投稿する時間帯を変える |
| 表示は出ているがいいねが少ない | 届いたが刺さっていない | 1行目(書き出し)を変える |
| いいねはあるが返信がない | 共感止まりで会話が起きていない | 問いかけで終える形に変える |
| すべて基準線より上 | 型が当たっている | 同じ型で本数を増やす |
1つの数字だけを見ないでください。表示回数といいね数を分けて見ると、原因が「届いていない」のか「刺さっていない」のかを切り分けられます。
フォロワー数で割った「率」で見る
フォロワーが増えていく時期は、いいね数の絶対値が増えて当然です。それだと投稿の良し悪しが分かりません。フォロワー数で割った率に直すと、条件を揃えて比べられます。
- 表示回数 ÷ フォロワー数:どれだけ外に広がったか
- いいね数 ÷ 表示回数:届いた人のうち何割が反応したか
- 返信数 ÷ 表示回数:会話がどれだけ起きたか
この3つを毎週記録するだけで、フォロワーが増えても減っても同じ物差しで判断できます。指標の意味はインサイトの見方に整理しています。
比べるときにやりがちな間違い
投稿直後の数字で判断する
反応は時間差で来ます。公開から同じ経過時間(たとえば3時間後)で揃えて比べないと、投稿時刻の違いを見ているだけになります。
いいね数だけを追う
いいねは押されやすい反面、次の行動につながりにくい指標です。集客が目的なら、プロフィールへの遷移や外部リンクのクリックのほうが実態に近い数字です。よくある読み違いは分析でやりがちな間違いにまとめています。
他人のスクリーンショットと比べる
SNSに流れてくる「伸びた投稿」の画像は、うまくいった一部だけが切り取られたものです。比較対象として不適切です。
数字が動かないときに最初に疑うところ
- 投稿している時間帯:スレッズは時間で反応が大きく変わります(投稿する時間の考え方)
- 投稿の本数:週1本では基準線を作るデータすら溜まりません
- 1行目:表示は出ているのに反応がないなら、ほぼ書き出しの問題です
- 会話の量:返信が起きた投稿は伸びやすい傾向があります(アルゴリズムの考え方)
他人の平均を知っても、この4つは1つも改善しません。自分の直近10投稿を並べるところから始めてください。